腱鞘炎とは?

2026年08月5日

腱鞘炎(けんしょうえん)とは、指や手首を動かす「腱(けん)」と、その腱を包む「腱鞘(けんしょう)」に炎症が起こり、痛みや動かしにくさが出る状態です。

特に、

  • 手首を動かすと痛い
  • 指の曲げ伸ばしで引っかかる
  • 親指の付け根が痛む
  • 物を持つと痛い
  • パソコンやスマホ操作で悪化する

といった症状がよくみられます。

代表的なものに、

  • ドケルバン病(親指側の腱鞘炎)
  • ばね指(指の腱鞘炎)

などがあります。

家事・育児・仕事・スポーツなど、手をよく使う方に多くみられる症状です。


原因

腱鞘炎は、手や指の使いすぎによる負担の蓄積で起こることが多いです。

1. 手や指の使いすぎ

  • パソコン作業
  • スマホ操作
  • 料理
  • 育児
  • 楽器演奏
  • スポーツ

などで同じ動作を繰り返すと、腱と腱鞘が擦れ合い炎症が起こります。

2. 筋肉の緊張・柔軟性低下

前腕や手首周囲の筋肉が硬くなることで、腱への負担が増加します。

3. 女性ホルモンの影響

産後や更年期に発症しやすい傾向があり、ホルモンバランスの変化が関係するといわれています。

4. 姿勢不良

猫背や巻き肩などにより肩〜腕全体の負担バランスが崩れ、手首へ過剰なストレスがかかることがあります。


放っておくとどうなる?

初期は軽い違和感程度でも、無理を続けることで悪化する場合があります。

起こりやすい悪化例

  • 安静時でも痛む
  • 指が動かしにくくなる
  • 物を握れなくなる
  • 指の引っかかりが強くなる
  • 手首の腫れが出る
  • 慢性化して治りにくくなる

特に「ばね指」では、指が曲がったまま伸びにくくなるケースもあります。

早めのケアが重要です。


ご自宅でできるセルフケア

1. 手を使いすぎない

痛みが強い時は無理をせず、できるだけ負担を減らしましょう。

2. アイシング

炎症が強い場合は、10〜15分程度冷やすことで痛み軽減につながります。

3. 前腕ストレッチ

手首や指を動かす筋肉をゆっくり伸ばすことで、負担軽減が期待できます。

4. サポーターの活用

手首や親指を安定させることで、炎症部分への負担軽減につながります。


当院での施術

当院では、手首だけでなく、腕・肩・姿勢まで含めた全身バランスを確認しながら施術を行います。

カウンセリング・検査

  • 痛みの動作確認
  • 手首・指の可動域検査
  • 筋肉の緊張確認
  • 姿勢分析
  • 日常生活動作の確認

などを丁寧に行います。

主な施術内容

前腕・手首周囲の筋肉調整

硬くなった筋肉や筋膜を緩め、腱への負担軽減を目指します。

肩・姿勢バランス調整

腕全体の動きを改善し、手首へ過度な負担が集中しにくい状態へ導きます。

セルフケア・生活指導

  • 手の使い方
  • 姿勢改善
  • ストレッチ方法
  • 再発予防

などもサポートします。

「痛みを和らげるだけでなく、再発しにくい身体づくり」を大切にしています。


症例紹介

30代女性・育児中

お悩み

  • 抱っこで親指の付け根が痛い
  • 手首を動かすとズキッとする
  • 家事でもつらい

状態

親指周囲の腱へ強い負担がかかっており、前腕筋の緊張と巻き肩姿勢がみられました。

施術内容

  • 前腕・手首周囲の筋膜調整
  • 肩甲骨・姿勢調整
  • 手首負担軽減指導
  • 自宅ケア指導

結果

2回目の施術後から抱っこ時の痛みが軽減。
約1か月後には日常生活でもほとんど気にならない状態まで改善されました。

腱鞘炎


まとめ

腱鞘炎は、手や指の使いすぎによって腱と腱鞘に炎症が起こる症状です。

特に、

  • 手首が痛い
  • 親指の付け根がつらい
  • 指の動きが引っかかる

といった症状がある場合は、早めのケアが重要です。

無理を続けると慢性化し、日常生活へ大きく影響することもあります。

適切な施術とセルフケアによって、症状改善や再発予防が期待できます。

手首や指の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。