ストレートネック
- 首の痛みが取れない
- 前かがみの姿勢が多い
- パソコンを長時間使用すると首の痛みが強くなる
- 普段の姿勢で頭が前傾していると言われる
- 首肩こりがひどくなると頭痛が増強する
ストレートネックとは
ストレートネックとは、正常な首の骨が「く」の字のようにカーブしているのに対し、首の骨が真っすぐ(ストレート)になってしまった状態を言います。
つまり、
「頚椎(首の骨)の生理的な前弯(反り)が減った状態」のことをいいます。
ストレートネックの原因
ストレートネックはスマホ首ともいわれるように、スマホの普及にともなって増加傾向にあります。
私たちの頭は体重の10分の1程度の重さがあるとされ、重力の影響で首には常に負荷がかかることとなります。
頚椎アーチがしっかりしている場合、首にかかる負荷は4㎏から6㎏程度とされています。
この程度の負荷による筋緊張であれば、一晩休むことで回復が期待できます。
ところが、顔を前に傾ける角度が大きくなるにつれ、首にかかる負荷も増していきます。
仮に顔を前に30度傾けた場合、首にかかる負荷はおよそ18㎏にまで跳ね上がります。
このような状態が続くことで首の筋肉が緊張し、硬くなった筋肉によって頚椎が引っ張られ、徐々に首の骨がまっすぐになっていってしまうのです。
その他に、パソコンを使った長時間のデスクワークや姿勢が悪い座り方などもストレートネックを引き起こします。
ストレートネックによる怖い症状も様々あります。
肩や首、背中、腰などのコリが主な症状ですが、重症化すると痛みやしびれ、背骨の変形によるヘルニアなどにもなります。他にも、手足の冷え、頭痛、眼精疲労、吐き気、めまい、慢性的なだるさ、血行不良などの症状があります。
ストレートネックの施術
坂口鍼灸整骨院ではストレートネックの治療として、
「鍼灸」「MPF療法(深層筋調整)」「楽トレ(インナーマッスルのトレーニング)」をメインとして施術を行っています。
ストレートネックの原因は「不良姿勢」にあり、ただ首や肩周りの筋肉を緩めるだけでは症状は繰り返してしまいます。
そこで、姿勢の歪みや症状の根本的原因である体の深いところにある深層筋へアプローチしていきます。
頭痛やめまいなどの自律神経症状が強い場合は、「鍼灸治療」を行います。
また「鍼灸治療」で頚椎の筋肉の動きをつけていきます。
ある程度、自律神経症状が落ち着き頚椎の動きがついてくれば、「MPF療法」へ切り替えます。
「MPF療法」により深層筋の硬さを取り除くことで骨格の歪みを整え、理想的な姿勢に近づけます。
それと同時に「楽トレ」により骨格を“支える”インナーマッスルを鍛え、正しい姿勢をキープできる力をつけていきます。
また、ストレートネックは生活習慣によるものが多いため、日常の生活の過ごし方を変えていかなければいけません。そのため、体の正しい使い方や簡単に出来るセルフストレッチなどもお伝えしていきます。
執筆者 柔道整復師 木村優与