ジャンパー膝とは?

2026年07月22日

ジャンパー膝(膝蓋腱炎・膝蓋靭帯炎)とは、ジャンプやダッシュを繰り返すことで膝のお皿の下にある「膝蓋腱(しつがいけん)」へ負担がかかり、炎症や痛みが起こるスポーツ障害です。

特に、

  • バスケットボール
  • バレーボール
  • サッカー
  • 陸上競技
  • 野球

など、ジャンプ動作や急な切り返しが多い競技で発症しやすい特徴があります。

運動中や運動後に、

  • 膝のお皿の下が痛い
  • ジャンプ時にズキッとする
  • 階段の昇り降りがつらい
  • 走り始めに痛む

といった症状がみられます。

成長期の学生から社会人アスリートまで幅広く起こる代表的な膝のスポーツ障害の一つです。


原因

ジャンパー膝は、膝蓋腱への繰り返しの負担によって起こります。

1. ジャンプ・ダッシュの繰り返し

ジャンプの着地や急停止動作では、太ももの前側(大腿四頭筋)に強い力が加わります。
その力が膝蓋腱へ繰り返し伝わることで炎症が起こります。

2. 太ももの筋肉の硬さ

大腿四頭筋が硬くなると、膝蓋腱を常に引っ張る状態になり、負担が増加します。

3. オーバーユース(使いすぎ)

休養不足や過度な練習量によって、腱の回復が追いつかなくなることがあります。

4. 身体の使い方・フォーム不良

  • 着地フォーム
  • 股関節の硬さ
  • 体幹の弱さ
  • 骨盤バランスの乱れ

なども膝への負担増加につながります。


放っておくとどうなる?

初期は運動後のみの痛みでも、無理を続けることで徐々に悪化していきます。

起こりやすい悪化例

  • 運動中も常に痛む
  • ジャンプやダッシュができなくなる
  • 階段や歩行でも痛い
  • 正座がつらい
  • 慢性的な腱の変性
  • パフォーマンス低下

重症化すると、腱の損傷が進み、長期間スポーツ復帰できなくなるケースもあります。

「少し痛いだけだから」と我慢せず、早めのケアが大切です。


ご自宅でできるセルフケア

1. 太ももの前側ストレッチ

大腿四頭筋を伸ばすことで、膝蓋腱への負担軽減が期待できます。

反動をつけず、20〜30秒程度ゆっくり行いましょう。

2. 運動後のアイシング

運動後に膝周囲を10〜15分ほど冷やすことで炎症を抑えやすくなります。

3. 練習量の調整

痛みが強い時は無理に続けず、一時的に負荷を下げることも重要です。

4. 股関節・お尻のトレーニング

股関節周囲の安定性を高めることで、膝への負担分散につながります。


当院での施術

当院では、単に膝だけを見るのではなく、「なぜ膝に負担が集中しているのか」を重視して施術を行います。

カウンセリング・検査

  • 姿勢分析
  • 動作チェック
  • 股関節・足首の可動域確認
  • 筋肉バランス評価
  • スポーツ動作分析

などを丁寧に行います。

主な施術内容

筋肉・筋膜調整

硬くなった大腿四頭筋や股関節周囲の筋肉を緩め、膝への牽引ストレスを軽減します。

骨盤・下半身バランス調整

身体全体の動きを整え、膝へ負担が集中しにくい状態を目指します。

スポーツ復帰サポート

競技特性に合わせたセルフケアやトレーニング指導も行います。

痛みの改善だけでなく、「再発しにくい身体づくり」を大切にしています。


症例紹介

16歳男性・バスケットボール部

お悩み

  • ジャンプ時に膝のお皿の下が痛い
  • 練習後に強く痛む
  • ダッシュ時にも違和感がある

状態

大腿四頭筋の強い緊張と、股関節の硬さがみられ、ジャンプ着地時に膝へ過度な負担がかかっていました。

施術内容

  • 太もも前面の筋膜調整
  • 股関節可動域改善
  • 骨盤バランス調整
  • フォーム指導
  • 自宅ストレッチ指導

結果

2回目の施術後から練習後の痛みが軽減。
約1か月後にはジャンプ時の痛みも大きく改善し、部活動へ問題なく復帰されました。

 ジャンパー膝


まとめ

ジャンパー膝は、ジャンプやダッシュ動作による膝蓋腱への繰り返し負担で起こるスポーツ障害です。

特に、

  • ジャンプ時の膝痛
  • お皿の下の痛み
  • 運動後の違和感

がある場合は、早めのケアが重要です。

無理を続けると慢性化し、競技パフォーマンス低下や長期離脱につながることもあります。

適切なセルフケアと身体全体のバランス改善によって、症状の改善と再発予防が期待できます。

膝の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。